七田は日々のエッセンス
日々のエッセンス
山尾 小夜加
「すらすら書ける自分がいいな。」毎週母親教室に通う帰り道、心のなかでつぶやくことがありました。
七田では、唯暁だけではなく私も本当にお世話になりました。忙しさに流されてしまいがちな我が子のキラキラした言葉や行動。きちんと胸に刻み、発表させていただく母親学級は本当に貴重な時間でした。他のご家庭や講師の先生の日々のエッセンスをお聞きするのも、とても幸せでした。自分のことのように心から嬉しくなったり、立ちどまって考えさせられたり。
子どもの小さな成長や発見を日々に埋もれさせず、認めて伝えることは母子にとってなにごとにも代えられない宝だと思っています。私が気づき、胸に留めていられているのは、七田に出会えたからだと感謝しています。
弟が産まれた時、授乳ばかり繰り返す私に唯暁は全身で不満をぶつけてきました。
「赤ちゃんは、おっぱい飲まないと死んじゃうからごめんね。」と言い終わらない私に「唯暁だって寂しくて死んじゃうもん!!」と大粒の涙をポロポロこぼした、あれから九年が過ぎました。
周りに気を配り、言葉を選び、相手を想う気持ちを持つ娘に心の逞しさを感じます。それでも今まで育ててきた私には、あの大粒の涙が昨日のことのようにも感じられたりもします。まだまだ発展途上の母子ですが、いつも七田で磨けた時間に深い思いでいっぱいです。そして七田を始める勇気や続ける支援をしてくださった中山さんに心から感謝を伝えたいです。自信がなくなったり、変わらない自分自身との対峠がつらい時、いつも共感くださったり大丈夫と背中を押してくださったり、母子共に唯一無二の存在です。
つたない親子が学べた葛西教室。学習の背景にある七田の根底愛。これからも私たちの心に流れ続けて欲しいと思っています。