【卒業生 保護者作文】 葛西教室 T・Hさん
『七田をやってよかったこと』
T・H
十年もたっていたんだ、というのが正直な私の気持ちです。十年前を思い起こすと、私は子育て初心者で一体どんな子に育てていったらいいか、見当がつきませんでした。
私は三人姉妹の次女に生まれ、Kの従姉妹たちは皆女の子という境遇で、男の子の情報が全くないまま育てなければならないと思うと、当時の私には五里霧中で子育てを手離しで喜べない状態でした。
そんな中で二歳の時、出会ったのが七田でした。息子の為に何か役に立つ勉強を探したいと、二つの教室に体験にいったものの、ある教室では子どもが落ち着かずに立ち上がると、無理矢理座らせるのを目の当たりにして違和感を覚えました。私の求めているものと何かが違うと直感した私は、インターネットでいろいろ検索し遂に七田に辿り着きました。
私が七田に決めたのは、先生方お子ども達への接し方でした。七田眞先生の教育理念である、その子の良い面や悪い面全てを認めて愛するという考え方が、先生方にも広く浸透している事を肌で感じられたからです。それに加えてTVで一度見た事のある、フラッシュカード等では比較できない取り組みによって、未知の領域である右脳の活動を高めるという、不思議な事が小さい頃から大好きだった私にとって魅力的な授業でした。
とはいうものの、幼児期のKは今よりも更におっとりとしていて臆病な子どもでした。周りとは比べないでと言われても、Kよりスラスラと暗唱が出来るお子さんとどうしても比べ落ち込む日々。そんあ毎日に、いっそのこと辞めてしまおうかと一体何回思ったことでしょうか。
そんな時当時の担任だったM先生は、懇切丁寧に私やKを指導して下さいました。電話での相談い加えて、授業以外にも時間を取って下さり、私達親子の心の灯台となって暗い夜の道を照らして下さいました。M先生がいらっしゃらなければ、今の私達はいないと言っても過言ではありません。
年長から小学三年生まで担任だった武藤先生も笑顔がマリア様のように慈愛に満ちていました。先生が私に「大丈夫ですよ、お母様。K君は絶対にしっかりしてきます」と何度もおっしゃるものの、少しも進歩していないKを見ると、とても信じられず焦るばかり。
でも素晴らしい所は、子ども達の教育だけではなく親の心の教育にも力を注いでいる所です。「子育ては親育て」と、親子共に学ぶ場を提供して下さるのはとてもありがたかったです。そこで紹介されたハートフルコミュニケーションで一年間じっくり自分と子どもの関係を見つめ直すことにより、息子との関係も大幅に改善されました。
それ以降教室が主催する親に対する講座は、時間が許す限り出席し、少しでも自分の為、家庭の為になるよう努力してきました。
そのかいあって、四年生になり担任が聖子先生に変わってから内向的だった息子も、かなり前向きな考え方に変わってきました。聖子先生が常々息子の性格を「自分をしっかりと持ち、納得いくまで動かないマイペース型」とおっしゃっていました。
その当時、かなりマイペースだとは思っていましたが、「自分をしっかり持ち」という言葉には疑問がありました。
でも四年生から妹と始めた英語は、六年生ギリギリ間に合い英検五級に合格。その他にも七田で様々な賞状やトロフィーなどをもらうことより相当な自信がついたようで今は計算に強くなって欲しいと一月から妹とソロバンを始めたのですが、妹よりペースが早くソロバン検定も頑張りたいということを口にしています。
私と息子の七田通室十年間は終わりますが、本当に七田とめぐり会えなければ、今の私達親子はなかったと思います。またこれから長い学校生活が続いていきますが、幼児期、学童期を通して小さな「できた!」の積み重ねが息子を支えていってくれると確信しています。
七田式を心から信じて、力いっぱいの愛情を子供に注いで下さった先生方に感謝と敬意を表したいと思います。これからも私達親子のパワースポットとして、また心のより所として長くおつき合いさせていただけたら幸いです。十年間ありがとうございました。