「すごいね~!」3歳のRちゃん、キラッキラのお目々をしてこぼれ出た言葉です。

年少前のCクラスでは、今年度、本格的に暗唱の取り組みが始まっています

とは言え、月齢も違えば言葉の発達もかなり差がある学年です。

一人一人お子様の様子を見ながら興味のあるところから取り組み始めます。

始まりがとても肝心でプレッシャーを与えず、発表することが楽しい!言えて嬉しい!をまず大切にします。

Rちゃんは2歳の後半ごろから日常会話には事欠かないほどお話がとても上手な女の子です。

あら、そんな言葉知ってるの?とびっくりすることもしばしば。

そんなRちゃんなのに、暗唱の発表の時間になると貝の様にピタリとお口を噤んでしまいます。

英語の時間も同じ様に、言えるのになかなか声になって出ないと斎藤先生から伺いました。

お家での様子をお伺いすると、お母さまが、繰り返し読んで下さるのをとてもよく聞いていて、ポロポロ言ったりしているとの事。

Rちゃんの様子をよく見ていると、お口は噤んでいても目ではしっかりと文字を追っていたり、喉まで出かかっている様子がよく見て取れました。

そこで、まず課題のものではなくRちゃんの好きな絵本から始め、お家で言っているのを撮ってきていただくことにしました。

それを発表の時間に流していただきました。

それでも最初はゆっくりだった言葉が、回を重ねるうちにどんどんスラスラになっていきました。

ある時、いつもの様に録音した暗唱をかけていただいていると、それを聞いていたRちゃん「すごいね~!」キラッキラのお目々で我がことなのにとてもびっくり感嘆している様子でした。

その様子がとてもとても愛らしく愛おしく、お母さまと顔を見合わせ大笑い。

笑いながらも嬉しくって涙が出てきました。

翌週になると「先生!英語も聞いていただけますか?」とお母さま。

お母さまのお目々もキラッキラ!これは!?早速聞かせていただくと、なんと!文章をスラスラとそれもとても綺麗な発音で言っているではありませんか!レッスンが終わると斎藤先生からも、待っていました!とばかりにRちゃんの暗唱が素晴らしがったことを伺いました。

斎藤先生と「すごい!すごい!」と連発していると、いつもは恥ずかしそうにするRちゃんが、その時は満面の笑みで嬉しさを全身で表現していました。

そんなRちゃん、今では一茶の俳句が大好きで淀みなくはっきりと暗唱しています。

今はまだ録音ですが、ポロリと口から出る事もあり、生で聞けるのもそう遠くないなとワクワクしています。

子ども達に「出来ない」は無いのだと改めて思います。

出来ると信じ、やり方を教えて繰り返しインプット重ね、後は出てくるのを待ってあげる。

すると機が熟した様に子ども達はその力を発揮してくれます。

その大切でとても貴重な1つ1つの瞬間に立ち会えることに深く感謝し、大事にしていかなくてはと思います。  

七田式 葛西教室 武藤先生より