Aちゃんは12月からレッスンを始めた3歳児クラスの女の子。
12月の今年最後のレッスンに、元気に参加してくれました。
きちんと自分のお名前も言えるしっかりしたお子さんだなぁという印象でした。
今年最後のレッスンの目玉でもある、クリスマス製作。
クリスマスカードをお母様と協力しながら一生懸命作ってくれました。
お母様が、手伝い過ぎると、
「私がやるの!」と意欲に満ち溢れてつぶらな瞳が真剣そのものです。
「このカードは、サンタさんに手紙を書く時に使う」と、なんとも嬉しい事を言ってくれました。
レッスンが終わり、真面目なお母様は、教室一番乗りで美しい文字で、短冊に、俳句を書いて持って来てくれました。
それを受けとり、ロビーでお母様と少しお話をしている間にAちゃんは階段を登りました。
さっきまでレッスンしていたお部屋まで行きつく廊下の所で、急に泣き声が聞こえてきます。
お母様と急いで二階に上がると、Aちゃんは特に傷を負っている訳でもありません。
何か、急にお母様がそばにいないことが不安になってしまったのでしょう。
どこが痛いと、訴えることなく、只々泣くばかり。
お母様に手を引かれて下まで降りてきても、泣きやみません。
そこで、事務に残っていた、クリスマス消しゴムをあげていいよと、事務の先生に促され、私は
「Aちゃん.俳句の一等賞だよ!どれが好き?一つどうぞ」
と消しゴムを差し出しました。
Aちゃんは迷わずピンクのサンタクロースを選びました。
少し落ち着いた様子です。
ポロポロ涙をこぼしながらもお母様に
「なんて言うの?」と聞かれすぐに
「ありがとうございます!」と言うAちゃんの健気さに言葉がなく、思わずぎゅーと抱きしめてしまいました。
「もう泣かないで?」と言うと、頬を伝う涙を私は手で拭うと、うん、とうなづき、お母様がハンカチでまた綺麗に涙の跡を拭ってくれました。
七田には通われ始めたばかりですが、Aちゃんの親子関係は、きちんと愛情と信頼が出来ている。
だからお母様の問いかけをきちんと理解して実行できるAちゃんなのだと思います。
帰りのお見送りをすると、Aちゃんは
「今日は楽しかった!」とお母様に言っていました。
お母様も、「そう、良かったね」と、Aちゃんの思いを受けとめていらっしゃいました。
愛情深い津田沼教室のスタッフのお陰で、1人の生徒さんが、
「楽しかった」と言ってレッスンを締めくくってくださいました。
これからも、レッスンの内容を充実させて、また、教室全体の連携を深め、今日教室にしちだの教室に来てよかった。を、たくさん聞けるようになりたいです。
素敵なレッスンの締めくくりになりました。
Aちゃんありがとう!
また来週も元気なお顔を見せてください!
津田沼教室 笠原先生より