「ごめんねー。」

教室に入るなり、座っていた女の子にペコリと頭を傾けて謝るS君。

いつも元気いっぱいのS君は、この間のレッスンで、歌を歌っている最中に、ついついはめをはずしてしまい、隣の女の子にお手手がパシリとあたってしまったのです。

思いがけず手を打たれてしまったので、女の子はびっくりして泣いてしまいました。

女の子が大声で泣いてしまったので、S君はキョトンとして、泣いているのを見つめています。

突然の事なので、どうしたらよいかわからないのでしょう。

困った顔で見つめています。

「お手手があたっちゃったんだよね。ごめんなさい、しようねー。」

でもビックリしたのか、声がでませんでした。

それから一週間が経ち、レッスンの日の事です。

S君は教室に入るなり真っ直ぐに女の子の所へ行き、

「ごめんねー。」と言ってきました。

その姿がとても愛おしく、

「ごめんなさい出来てえらかったねー。」と思わずギュっと抱きしめてしまいました。

さすが七田の子だな、とうれしくなりました。

こんなふうに、自然に社会性を身につける七田式。

大きくなっても優しさやいたわりの心を忘れないでね。

七田式葛西教室 富安先生より