「やったー!」私は心の中で叫んだ。
恥ずかしがり屋のSちゃんが、英語の歌を歌ってくれたのだ。
暗唱の時間が来ると、みんな待ち切れないかのように、手を高々と上げて、我先にと暗唱してくれるのだが、1人俯向きかげんにお母さんの膝の上にいるSちゃん。
その日はいつもと違って、暗唱の時間になると、お母さんのお膝から椅子に座り、じっと私を見つめた。
「暗唱する?」と私が聞くと、こくりと頷いた。
そして英語の歌を歌い始めた。
「Sちゃん。すごい上手に歌えるね。」と感心していると、ニコッと微笑んだ。
お母様もそんなSちゃんの様子に、「とっても上手に歌えたねー。」と、頭をくしゃくしゃっと撫でてあげた。
もっと嬉しい事には、次の週にSちゃんは、また英語の歌を歌ってくれた。
それも今度は可愛らしいジェスチャーつきだった。
前の週に褒めてもらえたのが嬉しくて、お家でたくさん練習してきたそうだ。
こんな風に、日々、お子さん達の成長を目の当たりにして最近思うのは、一歩一歩、少しの成長をよく見て上げて、感動し、褒めてあげる親御さんのお子さんは、弾けるような成長をきっと見せてくれるに違いない、ということだ。
七田式葛西教室 富安先生より