「骨が外れた。」と痛々しい方を見せてにっこりする3歳児クラスのAくん。

この笑顔の意味は、お兄ちゃんの小学2年のHくんが、以前脱臼したのをふまえて、お兄ちゃんみたいになったと誇らしい笑顔でした。

何でもお兄ちゃんはすごい、と思って慕っているAくんは、脱臼までも、まねをしたいのです。

続けて話すことといったら、お兄ちゃんは「骨を折った。」

「自転車で転んで怪我をした。」

「高いところから飛び降りれる。」などなど・・・。

隣で聞いているお母さまは、呆れ顔。

「本当にお兄ちゃんが好きなんですね、お兄ちゃんも面倒見がいいのでしょうね、それにAくんを大切に思っていつも接しているのが、Aくんに伝わっているんでしょう。良い兄弟関係で、安心ですね。」

するとお母さまは、「家族で、私だけ女ですから、みんな優しいです。」

あら!!

お惚気も入って、幸せそう!!

見守る姿勢のお母さまが、のびのび子育てで、自然とみんなが優しくなっているのかな?

お母さまの心しだいで、家族円満なんですね。

勉強になります。

でも、その後お母さまと私が口をそろえて言ったのは「まねをするなら、お兄ちゃんのいいところがいっぱいあるのにね!?」切ない母の気持ちを共有して笑顔でお見送りしました。

Aくん早く脱臼治してね。 

葛西教室 林先生より