母子分離が始まってから3ヶ月が過ぎた年中クラス。

レッスン開始もだいぶスムーズに行くようになったある日、しばらくしてKくんが鼻血を出してしまいました。

ティッシュで押さえていると、何やらみんなかばんをゴソゴソ。

ふと見るとみんなティッシュを手にKくんに差し出しているではありませんか。

「ありがとう」と言ってティッシュを取り替え、だいぶ止まったようなので鼻に詰めるコットンを取りに行く時も数人「お手伝いする!」とついて来てくれました。

教室に戻ると残りの生徒さんがKくんの周りで心配そうに見守ってくれていました。

お友達のことを一人一人が心から心配してくれて、自分に出来ることを行動に移して助けようとしている姿に目頭が熱くなりました。

普段から「鉛筆忘れた!」と言うお友達に「2本持ってるから!」と貸してあげたり、「消しゴムがない!」と言うお友達に自分の消しゴムをサッと差し出すことができる生徒さんたちです。

お母さまと離れても、自分で考え行動出来るだけでなく、お友達のこともきちんと思いやれる暖かい心が育っています。

日頃からお母さま方がお友達の成長も心から喜んで「すごいね!」「がんばったね!」とお声掛けしてくださっています。

そんなお母さま方を見ているからこそ、子どもたちも互いに「すごい!」「かっこいい!」と相手を褒める言葉がすんなりと出てくるのだなと思います。

年長さんでもお互いに認め合って高めあっていること、「この子たち本当にすごいなぁ。」と思うことが多々あります。

Kくんもそんなみんなに囲まれていつもと変わらず、いえ、いつも以上に生き生きとレッスンしていました。

教室がとても暖かな空気で包まれていて、本当に幸せな時間でした。  

七田式葛西教室,千葉駅前教室,船橋駅前教室,津田沼教室,新浦安教室 武藤先生より