「先生、聞いてください!」

年長クラスのSくんのお母さまがレッスン後、とても嬉しそうにお声かけくださいました。

 

「とっても感動したんです。」とキラキラした表情。

お話をお伺いすると、お家でおみなえしの種を植えて育てているとのこと。

 

4つぶ撒いて3つぶは芽を出したのに残りの一粒はなかなか芽を出さなかったそうです。

お母さまは「あぁ、一粒はダメだったんだ。」と諦めていらっしゃったそうです。

Sくんは変わらずお水を毎日あげてお世話をしていました。

そうこうして数日が過ぎて、ある日ダメだと思っていた種を植えた土の中から、芽が顔を出そうとしていることに気づかれたそうです。

他の芽は双葉が開いて更に伸びようとしている時。

やっと顔を出したその芽を見て、お母さまは感動して涙が出てきてしまったと、お話しくださいながら涙ぐんでいらっしゃいました。

「わたし、育たない芽もあるんだ。同じようにしてもダメなことがあるんだと思って諦めてしまっていたんです。でも遅くなっても芽が出たのを見て、諦めちゃいけなかった。諦めた自分が恥ずかしかったです。子どもも同じですよね。」と仰いました。

 

Sくんは、七田に毎回とても楽しそうに通ってくれています。

でも、自分のペースを持っているお子様で、お母さまが思うのとは違う反応が返ってきたり、成果が出ているのかと悩まれたりすることもありました。

Sくんに対してこれでいいのかと悩まれながらも、いつも一生懸命向き合ってくださっていました。

それでも母としてまどろっこしく思われることもおありだったのでしょう。

そう思われていたご自身に「おみなえしが教えてくれました」と仰った笑顔はとてもキラキラでとてもとても素敵でした。

Sくんは、芽が出なくても、出でからも変わらず大事そうにお世話をしてくれているそうです。

Sくんのスケールの大きさに改めて脱帽です。

「こんなことなのですが、とっても感動してしまって…」と仰るお母さまに、「大事なのは愛と感動」と七田眞先生が最期に仰った言葉をお伝えいたしました。

Sくんのお母さまは一番大事なことをしっかり実践されています。

涙を浮かべながらキラキラ微笑んでいらっしゃるお母さまを思わず抱きしめたくなりました。

(コロナの時期でなければと歯痒かったです)私自身も改めて一番大事なことを再認識させていただきました。Sくんにも大事に大事にたくさんの種まきをされているお母さま。

こらからSくんから出てくるたくさんの芽がとても楽しみです。 

 

 

七田式葛西 千葉 船橋駅前 津田沼 新浦安教室 武藤先生より