「小学校の編入試験を受けようと思っているんです」

そうAちゃんのお母様から聞いたのは、前期面談中でした。

編入試験は7月。

編入の選択し始めたのは6月。

受験塾に相談したところあまりに時間がないので、どこも受け入れてはくれなかったそうです。

「とにかくやってみます。七田は大好きなので、休まずきます」とのことでした。

驚きましたが、ご家族で考えた上の選択です。

結果はどうであれ何事も経験です。

やってみることに意義があります。

その話の後もAちゃんはいつも通りニコニコ。

結果はどうなのか、心配しながら迎えた合格発表の日。

お母様からのお話もなく、あぁ残念だったのかな。と思っていた次のレッスンの前に、お母様から「先生」と話しかけられました。

「この前は人が多かったので話せなかったのですが、実は合格したんです。」

すごい!!お母様の手を握りながら飛び上がって喜んでしまいました。

「編入試験のとき、その学校の先生に勉強面で少しアドバイスがあり、本来ならだめだったような気がするんです。でも面接が凄く良かったらしくて。七田のお陰です」と嬉しい言葉をいただきました。

もう大興奮です。

二人で手を握り合いながらキャッキャと喜び、嬉しくて涙も出てきました。

Aちゃん家族の頑張りの成果です。

レッスン前、Aちゃんにそっと「おめでとう」と言いました。

Aちゃんは「な~に」といつもの様に変わらずニコニコ。

うん、そうだよね。

どこでも、いつでも、AちゃんはAちゃん。

新しい制服を着たAちゃんの写真が楽しみです。