Wちゃんは、教室の隅の席で、お母さんと低い声で怒りっぽくやり取りをしていました。
「どうしたのかしら。」
フラッシュカードをめくっていた私は、親子の会話をはっきり聞き取れませんでした。
おそらく、Wちゃんは、ママのアドバイスを拒否したのかなあ…レッスンはそのまま進んでいました。
急に、Wちゃんは大きな声で、ママに"No, thank you!"と言いました。同時に、片方の足で床を強く踏みました。
小さい顔は、真剣の色でした。
吹き出すのを我慢して、レッスンを続けましたが、心の中で、「Wちゃん、見事だ!」と呟きました。
隣のKちゃんのお母さんとT君のお父さんも、微笑んでいました。
レッスン後、Wちゃんのお母さんとお話できた時に、やっと「Wちゃん、すごい!3歳未満なのに、こんなに上手に生き生きで英語を活用したよね!素晴らしい」と伝えました。
実は、その"No, thank you"は、ちょうどその月のキッズ英語レッスン中に読み聞かせの暗唱絵本でした。
普段だと、"No, thank you"は丁寧に相手に断るように使う英語表現ですが、日常生活の中で、Wちゃんみたいに、口喧嘩の時に皮肉ぽく相手に投げる言葉にもなります。
お母さんの日々の英語CDのかけ流しの努力とWちゃんの言葉のセンスが、見事でした。
講師の私も、たいへんうれしかったです。
七田式葛西,新浦安,船橋駅前,津田沼,千葉駅前教室 劉先生より