七田式小学生英語初級のテキストには毎月イソップ物語など最後に教訓がある昔話が載っています。
先日は鳥軍団と獣軍団の争いのお話でした。
それぞれがコウモリに自分達の軍に加わって欲しいと誘います。
しかしコウモリは鳥軍団には「僕は毛がはえているから鳥じゃなくて獣なんだよ」と言って鳥軍団に入るのを断ります。
獣軍団の誘いには「僕は翼があるから獣ではなくて鳥なんだよ」と言い、こちらも断ります。
争いが終わり平和になった時にはコウモリは鳥たちにも獣たちにも相手にされないというお話です。
このお話の教訓は嘘をついたりずる賢いことをすると誰からも信用されなくなるよと言うものでした。
レッスンで使用しているワークブックの質問に関連し、クラスではコウモリのしたことが良いか悪いかとちょっとしたディベートになりました。
小学1年生、2年生の生徒さん達ですが、
「嘘をついてるからコウモリが悪いよ」
「怪我をしたくないコウモリの気持ちも分かるな」
など、色々な意見が出ましたが、最後にいつもはあまり自分の意見を言わずみんなを笑わせることに情熱を燃やしているA君が、ハッとするとこを言ってくれました。
「でも1番悪いのは戦争を始めた人じゃない?戦争をすることが1番悪いんだよ」
その通り!
嘘をついたり自分だけ楽をしようとしたコウモリも悪いかもしれません。
でもそれよりも戦争を始めることが1番悪いという意見にみんなが「確かに…」と納得でした。
この意見が小学1年生から出たことに私自身も驚き、感動してしまいました。
実は私もレッスンではテキスト通りに教訓を生徒さんに伝えていましたが、A君と同じことを感じていたからです。
昨今の世界情勢が、遠い日本で生活している小学1年生、2年生の心の中にも影響を与えていることに少々驚きもありましたが、七田っ子の中ではしっかりその情報が咀嚼され、きちんと自分の意見として平和を大切にする心が育っているんだと実感しました。
七田の英語のレッスンは世界に目を向ける絶好の機会を与えることができると思います。
七田式船橋駅前、津田沼、千葉駅前、新浦安、葛西教室 石原先生より