葛西教室
褒めてもらえたのが嬉しくて・・・
「やったー!」私は心の中で叫んだ。
恥ずかしがり屋のSちゃんが、英語の歌を歌ってくれたのだ。
暗唱の時間が来ると、みんな待ち切れないかのように、手を高々と上げて、我先にと暗唱してくれるのだが、1人俯向きかげんにお母さんの膝の上にいるSちゃん。
その日はいつもと違って、暗唱の時間になると、お母さんのお膝から椅子に座り、じっと私を見つめた。
「暗唱する?」と私が聞くと、こくりと頷いた。
そして英語の歌を歌い始めた。
「Sちゃん。すごい上手に歌えるね。」と感心していると、ニコッと微笑んだ。
お母様もそんなSちゃんの様子に、「とっても上手に歌えたねー。」と、頭をくしゃくしゃっと撫でてあげた。
もっと嬉しい事には、次の週にSちゃんは、また英語の歌を歌ってくれた。
それも今度は可愛らしいジェスチャーつきだった。
前の週に褒めてもらえたのが嬉しくて、お家でたくさん練習してきたそうだ。
こんな風に、日々、お子さん達の成長を目の当たりにして最近思うのは、一歩一歩、少しの成長をよく見て上げて、感動し、褒めてあげる親御さんのお子さんは、弾けるような成長をきっと見せてくれるに違いない、ということだ。
七田式葛西教室 富安先生より
子どもの心は愛情が栄養素
小学生低学年のテキストで、「尊敬している人は誰ですか?」という内容が出てきたときのこと。
子どもたちはそれぞれ、「お母さん!」「校長先生!」「6年生!」など、憧れの人の名前が挙がりました。
しかしAくんだけ「尊敬する人はいない!」と暗い顔で呟きました。
両親のことも、学校の先生のことも、「皆自分よりバカだよ!」と。
普段と様子が違います。
その様子をお母様に伝え聞いてみると、最近妹に手がかかりあまり相手出来てないこと、父親のマイナスなことを言ってしまっていることをお話してくださいました。
子どもは正直です。
その時の家庭環境で様子は変わります。
お母様も反省され、Aくんと目を合わせてふたりきりの時間をつくり愛を伝えること、子どもの前でお父さんのことを悪く言わないことなどを約束してくださいました。
10日後、Aくんの顔つきが見るからに変わっていました。
明らかに笑顔の数が増えています。
お母様に伺うと、きちんと意識され実行されたとのこと。
元々Aくんとラブラブなお母様。
Aくんはレッスンでも進んで回答してくれ、周りのお友達にも優しく接していてとても楽しそうでした。
子どもの心は愛情が栄養です。
たまたま忙しくて話を聞く時間がなかったり、母親が父親を尊敬していないような姿を見せるだけでも、子どもに伝染します。
しかし、いつからでも修復は可能です。
とっても素直なAくん。これからもみんなに愛を配れる子でいてね。
七田式葛西教室 渡部先生より
人の役に立つと自己肯定感が高まる!
ある金曜日の午後のこと。
英語の村瀬先生は早めに葛西教室に来て、嬉しそうに私にずっと前から考えていたある「秘密の計画」を教えてくれました。
「秘密の計画」というのは、ロビーのガラスの棚を利用して、英語科の展示スペースを作り、子どもと父兄がもっと七田英語の内容を良く理解できるようにすることでした。
私も喜んで展示のお手伝いをしました。
二段のスペースを利用して、それぞれkidsとbabyの英語の内容を展示します。
今月は動物の取り組みをするので、たくさんの可愛い動物フィギュアを並べました。
英語の本も開いて棚に載せます。
ちょうどその時、早めにレッスンに来た小学生のL君がロビーにいました。
L君は私たちを見て、手伝いに来てくれました。
彼はセロテープを渡したり、紙の位置が曲がってないか見たりしてくれます。
準備が終わった後、L君はとても満足そうにガラスの展示を眺めました。
きっと自分も一緒に参加できて嬉しかったのでしょう。
その後、レッスンに来た幼児のお友達が楽しそうにガラスの周りにしゃがんで、中の動物を見ながら名前を言いはじめました。
「カバ、ライオン、しまうま、パンダ…」
棚の横に回って色カードを見る子もいました。
私もそばに行って、彼らと一緒に見て、英語で動物の名前を教えます。
やっぱり子どもは動物が大好きですね。
村瀬先生のアイデアは素晴らしい!
その次の金曜日の午後、L君はまた早めにレッスンに来ました。
「ガラスの棚はどうだった?みんな気に入った?」
彼は私に聞きました。
「小さい友達に大人気だったよ!手伝ってくれてありがとう!」と私。
L君はとても嬉しそうにまた棚の前に行って、点検するように見回しました。
自分から積極的に手伝ってくれたことで、自己肯定感が高まったようです。
私も見ていて、嬉しくなりました!
七田式葛西教室 劉先生より
少しずつ自信をつけて実力に
小学2年生のクラス。
レッスンでは、考えたり書く時間が多くあります。
男の子の多いクラスなので、分かってても書くことがめんどくさかったり、他の事に意識がいっちゃう子もいます。
速読や速聴の時間になるとやる気スイッチを切る子も。
テキストが真っ白な状態も珍しくありません。
先日速読の前に、TくんとYくんが
「えーやだーやりたくない。書きたくないー」
と言い出しました。
普段Tくんは1文字も書かない。
Yくんは3文字が限界です。
「じゃあ今日は特別に1行だけでいいよ。」
と提案しました。
3行ある文章でしたが、記憶するところを短くしました。
それでも1行書けたら普段より書いたことになります。
正直どうなるかな?とどきどきです。
「書き出しスタート!」というと彼らはスラスラ書きはじめました。
そして
「先生できた!!」と得意顔。
びっくりです。
しっかり1行書ききりました。
Yくんいわく、1行なら覚えられたそう。
全部覚えようとすると無理だと思って途中で諦めてしまうけど1行なら得意だと言いました。
彼らは書くことに自信が無かったようです。
最初から諦めていました。
しかしこの日書けたことががきっかけで次のレッスンも次の次のレッスンも、なんだかんだ言いながらも毎回1行は書けるようになりました。
自信がついたよう。
全てをやりきるのではなく、ちょっとずつでも出来るようになれば、その自信が生んでくれるものの可能性を感じた瞬間でした。
毎回皆に学ばせてもらってます。
これからもどんどん自信をつけていこうね。
七田式葛西教室 渡部先生より
レッスン内容だけではない全てが学び
葛西教室では、この春に新たに入室された生徒さんや親御さんがたくさん通い始めてくださっています。
教室内に貼ってある写真や飾り物、そして置いてある絵本、すべてに興味津々で触ったり、歩き回ったりしている子供達の後ろで、優しく微笑んで見守る親御さん達がいます。
どの親も子供が新たな環境に身を置いて新しい事に挑戦する時には、心配や不安を抱えるものです。
私たち講師は、教室に通って下さる全ての子供達と親御さん達に有意義な時間を過ごして頂きたいと願い、お手伝い出来ればと思っています。
先日、七田に長年通われているお母様達が、新しく入室されたばかりの親子へ話しかけ、和気あいあいとした雰囲気がロビーに流れていました。
そんな風景を見ながら、こうしたコミュニケーション力とても大切だなぁと感じました。
子供達は、親のそんな姿勢を全て見ています。
お教室にまだ慣れていなく緊張気味のお母様への気遣い、他人への思いやりすべてが自然に振舞われています。
見ているこちらもとても優しい気持ちになり、そんな空気が教室全体を包んでいました。
子供達はレッスンの中だけの事を学んでいるのではありません。
日々の全ての時間を学び成長しています。
七田に通われている子供達は、皆、思いやりのある、人の気持ちがちゃんとわかる優しい子供達だと思っていましたが、そこに一緒に寄り添われている親御さん達が優しく素晴らしいからなのだ!
と改めて感じた瞬間でした。
七田式 葛西教室 吉野先生より