七田式寺下グループ(葛西・新浦安・船橋駅前・津田沼・千葉駅前)の公式ブログです。 

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本日ご紹介するのは小学4年生以上の部で入選した、船橋駅前教室のS.Kくん(当時小6)の作文です。

関くんの文章を読んだあと、この内容は関くん自身が体験したことなのか?と錯覚するくらい鮮やかなイメージができあがってることに驚きます。

故七田眞氏は生前「イメージが鮮やかであればあるほど、そのイメージは実現の可能性が高くなる。」と言っていました。

この関くんの文章から受ける、鮮やかで映像を見ているかのようなイメージ。これこそが「七田のチカラ」です。

ここにある将来に向かって、関くんが充実した中学生生活を送られていることを、心からお祈りいたします。

入賞おめでとうございました!

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【入賞】「将来、どのように社会に役に立ちたいか」

「いつも、ありがとうございます」
患者さんの声が聞こえる。それもたくさん。僕は患者に向かって笑った。何百回も、何千回も笑った。そう。ぼくは医者、外科医だ。
 ある日、ドアをノックして、102号室へ入った。その人は、白い部屋でベッドに横たわり、ないていた。とてもおびえた顔だった。ぼくは、この人を笑わしたかった。つくり笑いもしたし、話しかけたりもした。でも、やっぱり泣いたっきりでなにもこたえてくれなかった。この人は、明日手術の予定が入っている人だった。心配だったのだろう。「もしも、失敗したら。」と、その人はしゃべった。ぼくは、患者の手をにぎり、
「絶対に手術を成功させる。」と、笑顔でいった。ぼくは、本気だ。その気持ちをうけとってくれたか、
「ありがとう。」
小さい声だったけど、はっきりと聞こえた。
 そして、手術日、あの人が手術室にはこばれてきた。手術は、30分予定より早くおわった。その何時間か あと。あの白い部屋へ入ると、あの人は みたことのない笑顔で笑ってくれた。笑ってくれたことが、なによりうれしかった。その時のことは、いつまでも忘れられない思い出になった。これがぼくの将来です。

医者