年長クラスに振替でA君がやって来ました。
何度か振替には来ているA君ですが、その日はなかなか気が乗らないようでクラスに入ることが出来ません。
お母さまから離れられない様でしたので「お母さまもどうぞ」とお誘いしレッスンをはじめることにしました。
ところが他のお友達の自己紹介を聞いているうちに自分にだけお母さまがいることを少し気恥ずかしくなってしまったA君は机の下に潜りだしました。
お母さまともなんどか呼び掛けたのですが出てこれません。
そして自己紹介はA君の番です。
お返事できないA君の代わりにお母さまがお返事したとたん彼の気持ちは最低ラインまで落ち込んでしまい、教室にいられなくなってしまいました。
お母さまも諦めたように今日は帰りますと肩をおとされていました。
そんなA君でしたが、教室の外に出たことで落ち着くことができたようです。
今度は一人で戻ってきてレッスンに参加することが出来ました。
それからは質問に大きな声で答えることができるのはもちろん、時間をはかる取り組みで一番だった彼は、お隣のお友達にもやさしく教えてあげることさえ出来ました。
ご挨拶の後、お母さまに抱きついた彼は満面の笑みで少し誇らしげでした。
大きくなったとはいえまだ年長さん。
A君が気持ちの作り方をちょっぴり学べた出来事でした。
七田式船橋駅前教室 倉内先生より