H.Aちゃんは、その日お父さんお母さんと3人でお教室に来ていました。
レッスンの後も、お父さんに絵本を読むことをおねだりして、お父さんの腕の中に包まれるように絵本を読んでもらっています。
「男っぽく読まないで!」などと注文をつけながら何冊も待合室で絵本に夢中です。
お母さんと2人で来ていたS.Yちゃんは少し羨ましそうにH.Aちゃんを見ていました。
が、思いきったように近くに行って一緒に絵本を読む声に聞き入っていました。
「最後の一冊だよ」と、本を読み終えると、S.Yちゃんはお母さんのもとに無言で帰って行き教室を出て行こうとするとき、H.Aちゃんの所にトコトコと歩いて行くと「お友達(私)と遊んでくれてありがとう!」と元気に言うことが出来ました。
私が思わず「えらいねYちゃん、ちゃんとお礼が言えたのね!」と言うと、
お帰りになりかけていたYちゃんのお母様も嬉しそうにH.Aちゃんのご父母様にお礼を言って帰られました。
お礼を言われたH.Aちゃんのご家族もとても嬉しそう。
ニコニコと「どういたしまして」とおっしゃって暖かい雰囲気が二つのご家族の間に広がりました。
七田のお教室では、コミュニケーション力という一つの人間力が、小さな子供の心にしっかりと宿っています。
時にそんな子供の成長に大人が教えられ気づきをもらうことがあるのだなと思いました。
私自身も、ほのぼのとした気持ちになり、またとても大切なことを教えてもらったエピソードでした。
七田式 津田沼教室 笠原先生より