年少前のCクラスでのこと。
お振替でいらしたMちゃん、お教室の入り口からご機嫌斜め。
お母さまに伺うと、乗りたかったオレンジ色の電車じゃなかったところからご機嫌悪くなってしまったとのこと。
何度かお振替にいらしていて、いつも元気いっぱい楽しそうにレッスン受けて下さっていますが、その日は珍しく大泣きでお教室になかなかは入れませんでした。
レッスン開始時間になり、「泣いてても大丈夫ですからお入り下さい」と申し上げましたが、お母さまがお気遣い下さり、お教室のドアの外で落ち着くまでなだめようと抱っこして下さっていました。
教材をお渡ししたりMちゃんの気持ちが向くように働きかけましたが、そうすぐには切り替わらず、ドアを開けたままにしてもMちゃんが閉めてしまったり…
すると、いつものように楽しそうにオープニングの取り組みをしていたTくん、ふと立ち上がると、ドアを開け心配そうにMちゃんを見上げていました。
すかさず、Sくんもドアを全開にし、まるで招き入れるかのように手を差し伸べました。
もう1人のSくんもとても優しい笑顔でニコニコ。
するとSちゃん、まだちょっとグスグスでしたがお教室に入ることが出来ました!
Tくんも2人のSくんもこんな時あったね。
そんなお子様達がこんなにカッコいい行動をするようになり、2歳3歳のお子様でもこんなに暖かい思いやりを示す事が出来る様になります。
その後、気分転換にと順番を変えて、体操を先にロビーで行った時、まだお母さまにしがみついていたMちゃんが2巡目で前に出てきてくれた時.、順番だったSくん、自ら動かす順番を譲ってくれました。
Mちゃんが参加してくれた時の3人の男の子の表情のなんと暖かいこと!
自分の気持ちを納めて参加してくれたMちゃんの表情も徐々に変わってきて…その後のレッスンもお教室で頑張りました。
この時期のお子様達は、ほんのちょっとしたことでお母さまの手を煩わせる事も多々あります。
お母さまにとっては、お時間をやりくりして下さっている中、お辛い事も多いと思います。でも、お子さまは、そういった経験の中から数々のことを学んでいます。
人を思いやる気持ちも自分が経験しているからこそ育っていくのかもしれません。
どんなにグチャグチャな時でも、子どもが育っていく上で無駄なことは一つもないのだと改めて実感しました。
素晴らしい感動を本当にありがとうございます。
七田式葛西教室 武藤先生より