Y君は土曜日の英語キッズクラスを、私の水曜日のクラスへ振り替えしました。
とても静かで、恥ずかしがり屋な子です。
他の子が興奮して大きな声で自分が知っている英語を話す時でも、Y君はじっとおとなしくしています。
生徒たちはいつも、数字のフラッシュカードが大好きです。
1から20まで、自分が言える数字を見たら、直ぐに英語で言います。
もちろん私は、それを褒めます。
その日も、数字のフラッシュカードを見て生徒のSちゃんとL君は大きな声で英語で言いました。
とても楽しそうでした。
2人の真ん中に座ったY君は、じっとおとなしくしていましたが、私は、Y君が手元の指で数字を数えているのに気付きました。
口では言わないのですが、指の反応はとても速いのです。
レッスン後、私はY君の速い数字への反応を、褒めました。
おばあちゃんは、Y君は恥ずかしがり屋で、家では普通だけど、人前では余り声を出さない、と教えてくれました。
レッスン後の暗唱の時にも、Y君はささやくように暗唱をしていました。
私は、「先生の名前もYで始まるよ。Y君の声を聴きたいな。」と言いました。
次の水曜日も、Y君は私のクラスへ振り替えをしました。
レッスンの時は、1週間前と同じようにおとなしくしていました。
でも暗唱の時、Y君は声を出して、はっきりと言いました。
小声でしたが、Y君の本当の声がどんな声か、ちゃんと聞こえました。
私は、何て嬉しかったことでしょう。
おばあちゃんも、とても喜んでいました。
Y君との出会いは、この2回だけでした。
でも、そのおとなしいと同時に集中力があり、反応の速い姿は、私にとってとても印象強く残っています。
子供一人一人は自分の個性と才能を持っています。
その一人一人の個性は、この社会の未来の可能性です。
子供たちは私に色んな個性と姿を見せてくれる。
そのことに、大人の私はとても感謝しています。
七田で、これからもそんな子供たちを見守っていきたいです。
七田式新浦安教室 リュウ先生より