発表会の時のお話です。
発表会は年々応募が増え、演目も多岐に渡る様になり、何年やってもお子さまたちの素晴らしさに驚かされ、一緒に緊張したり、笑ったり、感動をともに出来ることに感謝して止みません。
今年もエントリーの時から、様々な感動秘話に彩られていました。
年中クラスのEくん。
去年、発表会のステージを見て、自分もあそこで発表したいと入室していらっしゃいました。
朝1番のレッスンの更に一番先に登室して、
「おはようございます!」
Eくんのおはようを聞かないとその日は始まらない様な、そんな気にさせてくれる、とても気持ちのいい挨拶です。
レッスン中の集中は勿論、その日の暗唱発表もいつも堂々としています。
そんなEくん、実はとても緊張しいのシャイな男の子なのです。
今回、各部で行ったリトミックに事前に登壇をお誘いしたら、
「やだ!」のつれない一言。
ママと離れて何かをするのが不安になってしまうことも時々。
お母さまのお膝で楽しそうにじゃれあっている姿を見て、無理強いしてもとその時はさらりと流しました。
ところが当日、リトミック担当の松村先生が、点呼の時再度、舞台に上がってくれる生徒さんを募ると、なんとEくん手を挙げて参加すると!
その後、一通り通しで踊ってそのまま本番。
舞台袖に待機していた私はビックリ!
なんとEくんが、舞台に上がってくれてる!
そしてなんと、とても上手に踊っていて、またまたビックリでした。
確か、この曲はレッスン内で1回、今日直前に1回の2回しかやっていないはず…なのになんて上手にリズミカルに踊っていることでしょう!
勿論、その後の発表も見事でした!
およそ一年前、ご入室当時のスターターガイダンスの後、お母さまが
「先生、今まで私、プラスの言葉がけも、笑顔を向けることもそんなにしてきませんでした。こんな母親でも大丈夫でしょうか?」と、薄っすら涙を浮かべられて仰いました。
「大丈夫です!叱っても何してもその根底にお母さまの愛情があれば!これからは、それを大好きって言う言葉にして伝えてぎゅっと抱きしめてあげましょう!」とお伝えしました。
そこから、みるみるお母さまの笑顔が増え、メキメキとEくんが急成長し、発表会での成果に至りました。
あのスターターガイダンスでのお母さまの気づきが、Eくんのこのキラッキラッの輝きにつながっていたのだと深い感動に胸が熱くなりました。
七田式新浦安教室 武藤先生より