【一】
先週レッスン後の午後、次週の取り組みの材料を準備した後で、わたしは英語科のポスターを作り始めました。
ポスターの裏に養生テープを貼る時、一人の女の子に聞かれました:「何してるの?」
「ポスターを作ってるよ。今月の英語はこんな風にやるよと、みんなに伝えたいの。手伝ってくれる?」
「うん!」女の子はとてもうれしそうに言って、テープ切りと貼り付けを手伝ってくれました。
ポスターの位置や曲がっていないかも、チェックしてくれました。
それは、二年生の女の子でした。妹と一緒に教室に来て、妹が先にレッスンに行った後、ロビーで待っていました。
その間に、わたしのお手伝いをしてくれたのです。
作業が終わって、わたしが帰る準備をするのを見て、女の子は微笑んで、わたしに
「バイバイ、さようなら」と言ってくれました。
わたしは心の中が暖かく感じました。
初めて出会った先生と、教室のみんなの為に、一緒にポスターを頑張って作りました。
その嬉しさは、きっとあの女の子の心の一部になりました。
「手伝ってくれる?」と聞いて、良かったです。
【二】
E君はとても元気な4歳の男の子です。
ある日の午後、E君のレッスンが終わる時、ちょうどほかのクラスがトランポリンを使い終わりました。
片付けるはずのトランポリンを、E君は遊びたくてたまらない様子でした。
私はトランポリンを引っ張りながら、E君に言いました、
「重い!手伝ってくれる?」
「うん!!!E君強い!!!」
結局、4歳のE君は、一人でトランポリンを引っ張りました。
引っ張りながら、
「E君が強い!E君が強い!」とつぶやきました。
その一生懸命の小さい姿を見て、わたしは思わず微笑みました。
E君はきっと強くて立派な若者になります!
信じています。
【三】
S君はマンツーの生徒です。
体の力は弱いですが、心の力は強いです。
笑顔もとても温かいです。
わたしは、S君のレッスンの時に、S君と先生の応援をするのが大好きです。
そんなあるレッスンの時、いつものように、先生は梯子を出して、S君が登れるように用意しました。
その時、4歳のY君もロビーにいました。
梯子を見て、Y君は思わず登りたくなりました。
「だめだよ!」Y君のお母さんは慌てて言いました。
Y君は梯子に手を掛け、そのまま離すつもりはない様でした。
どうしよう。あ!あの言葉!
「Yちゃん、手伝ってくれる?先生と一緒に梯子を持って、Sちゃんを守りましょう!」
Y君はすっかり嬉しくなって、一生懸命梯子の横を持って、わたしと両側で、S君がゆっくり登るのを見守りました。
そして、S君がてっぺんまで着くと、Y君も一緒に拍手をしました。Y君のお母さんも、S君のお母さんも、微笑みました。
【まとめ】
どんな小さい子も、この世界で自分の場所を見つけたいのです。どんな小さい子も、周りの人の為に自分の力を出したいのです。
「だめ!」の一言を言う代わりに、「手伝ってくれる?」と言えば、不思議な事が起こるかも知れません。
これからも、この魔法の言葉で、不思議な力を持つ多くの子どもたちを見守りたいです。
七田式新浦安、葛西教室 リュウ先生より