Kくんのお母様がご出産されて、最近1ヶ月はお父様がKくんをお教室に連れてきてくださっています。

Kくんは昨年担当していた生徒さんなのですが、お話がとっても上手で、毎週レッスンの開始を待つ少しの間に絵本や持っているぬいぐるみのお話をしてくれます。

いつも穏やかで、明るく優しい男の子なのです。

ところがKくん、今日はなんだか様子が変で、お教室に入ってくるなり、私に飛びついて来ました。

その後も、私が体重を支えられなくなってうしろに倒れてしまうくらいぎゅっと押して来たり、抱きついたりしてきたので、「Kくん、今日はどうしちゃったの?」と体を引き剥がして寝転ばせ、くすぐりながら聞きました。

Kくんはまだバタバタしています。

お父様も、「ほらK、先生困っているよ。痛いことしないで」と声をかけてくださるのですが、一向におさまりません。

お父様に目配せしながら大丈夫ですよ、とお伝えすると、お父様が、きっとさみしいんだと思います、とおっしゃいました。

お母様が赤ちゃんにかかりきりなので、と。

私はそうだ!なんで気づかなかったんだろう!と思いながら、そうでしたね、と、Kくんが気の済むまでいっしょに遊びました。

新しい生命が誕生すると、どうしてもそちらに気持ちを注いでしまいがちです。

でも、お兄ちゃんやお姉ちゃんになったばかりの生徒さんも、たくさん我慢して頑張っているのです。

Kくんがさみしい時にそこにいられたことに感謝だなと思いました。 

 新浦安教室 木土先生より