年長さんのY君のレッスンは、ちょっと時間が遅いこともあり、お一人になってしまうことが多いです。

もともとちょっと甘えん坊のY君。

4月最初は寂しそうだったY君ですが、最近ではすっかり慣れて、テキストの準備や文字もきれいに書けるようになってきました。

実は一人の日は、ちょっとお行儀が悪くて、椅子に座っていられない日もあるのですが、たまにお友達と一緒になった日は、ものすごく優等生になってしまうのです。

 しかし、何といっても一番の進歩は、レッスンの最中に、解らないことを質問できるようになったことだと思います。

七田のレッスンは全体的にスピードが速いので、解らなくても言い出せなければ、答え合わせをして解ったつもりになってしまうこともあります。

勿論、スパイラル学習で何度も繰り返し取り組むので、課題を理解できないまま終える生徒さんはほとんどいませんが、今のY君の場合は、解らないことをすぐに質問することができます。

そして、その質問がとっても良い質問の仕方なのです。

ちょっと独り言風ではあるのですが、「ここまでわかったけど、これが解らないなぁ?」理解しているところは、ちゃんと説明でき、解らないポイントを明確に伝えてくれます。

解らない所が本人の中でちゃんと把握できているので、指導者が少しのヒントを上げれば、「あ、わかった!」

、答えを導く方法が浮かんでくるようです。

 そして、解らない、と質問できた問題は、次回以降絶対に間違えません。

たった一言のここ解らない、と質問できることが、内容理解を深めているのです。

大事なのは、これを一人の時だけではなく、お友達と一緒の時もできるようになったことです。

引っ込み思案で甘えん坊、と紹介された4月当初と、表向きはそんなに変わっていないように見えますが、内面は大きく成長しています。

解らないことは、悪いことではない。

出来ないことも怖くない。

でも、解らないことが理解できた時は嬉しい。

出来なかったことが出来るようになるのは楽しい。

Y君はこの半年のレッスンで、学ぶ喜び、を手に入れてくれたのかな、と思います。

このまま、勉強が楽しいまま、小学校に進んでもらいたい、と願うばかりです。 

七田式津田沼教室 清水先生より