年長FクラスのS君。
最近は、自分のプリントや取組に一生懸命。
となりのお友だちをいい意味で気にすることなく集中しているなと気づきました。
今年度のスタート時は、とても元気一杯!
明るい印象が強かったのですが、ある時変化がみられた気がしました。
レッスンの最後に保護者様に今週のご様子をお聞きする時、お母さまにそのことを伝えると、
「実は、保育園で運動会の練習が始まったんですが、リレーの選手に選ばれたんです。なりたくて、そして選ばれたんです。」
と教えて下さいました。
しかもアンカーを務めるという大役です!
自分の”やりたい!挑戦したい!”を自分の力で形にしてすごいね!
とクラスのみんなが自分の事のようにうれしくなり温かい雰囲気になりました。
その後のレッスンでもまた変化が見られ、百人一首を講師を一緒に読み上げてくれるようになりました。
うれしくて、
「Sくん、お家で読んだりCDも聞いて予習してきてくれているんだね!すごい、すらすら出てくるね」と褒めました。
2週間毎に4首読むのですが、その後もちゃんと予習してくれて一緒に読み上げてくれます。
地道に取り組んでくださるお家での様子が想像出来ました。
やがて運動会の日が近づいてきました。
リレーの練習がんばってる?と聞くと
「今、1勝1負なんです」と教えてくださいました。
やはり簡単には勝てない勝負のようでしたが、
「大丈夫だよ、S君!ゴールテープを胸から切っているところを想像してみてね。想像できることは必ず叶うよ!」
と私も本当に心から応援していました。
そして運動会の日がきました。
午前中の運動会が終わったら来ますとお昼のレッスンに来てくれました。
Sくんから様子をお話してくれるのを待っていると…お母さまが
「運動会のこと、話した?」と言ってくださいました。
どうだった?と聞いてみました。
すると…
「1位だったよ!」と教えてくれました。
すごい!やったね!と感動しました。
その場に居た講師全員すごいすごいと言いながら、集まってきました。
シャイなS君は照れてしまって、嬉しそうな表情のまま、お迎えに来てくださったお父さまに抱き着いていましたが、
お父さまからその続きもお聞きしました。
アンカーのS君、逆転しての1位だったそうです。
とても盛り上がったリレーでしたが、お相手のお子さんは悔しくて泣いてしまったんだそうです。
するとS君は…まずそのお友だちをなぐさめたのだそうです。
そのお話をお聞きして、S君が、自分よりもお友だちの気持ちを瞬時に理解して行動した優しさに感動して胸がいっぱいになりました。
リレーの選手を勝ち取り、そして勝利した事ももちろんとても素晴らしいですが、
それ以上にお子さまの人間性のすばらしさを褒めた、お父さまの誇らしげなお言葉にも、大きな気付きを感動を頂きました。
お子さまと保護者様の姿勢に、こちらも大きな感動を頂いています。
S君から、大きな学びをもらいました。
七田式葛西,千葉駅前,船橋駅前,津田沼,新浦安教室 黒沢先生より