小学生クラスでは、毎週魂を磨く言葉について考える項目があります。

すぐに言葉が出てくる子、じっくり考えても自分の言葉にならない子、様子は各自様々です。

そんな様子の中、先日、誰が悪い?というお話をすることになりました。

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 女性が一人、歩道のない道路の真ん中を歩いています。後ろから自動車が走ってきましたが、女性は相変わらず道路の真ん中を歩いています。

自動車は何度かクラクションを鳴らしましたが、女性はよける様子もありません。

近くを歩いていたおじいちゃんが、女性を怒鳴りつけます。「よけろよ、危ないだろ」女性は相変わらずゆっくりと歩いています。

(ここまで話したところで、一人が正解を発見しました)

 そのとき、自動車の後ろから、バイクがすり抜けて出てきました。女性にぶつかりそうになったとき、近くを歩いていた高校生くらいの子が女性の手を引っ張ってよけ、女性は転んでしまいました。

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さあ、この話を聞いて誰が悪いと思いますか? 

小学生の意見は様々です。

道の真ん中歩いちゃダメだよ車は人にクラクション鳴らしちゃいけないんだよ。

人にいきなり怒鳴る人も怖いよね。

手を引っ張ってけがさせるなんで乱暴じゃん。などなど。

さて、このお話の正解?というか、一人が見破った見方を変える為のヒントは。

女性は耳が聞こえていない。

ということです。

小学生たちの意見は変わります。

耳が聞こえないと端っこ歩くの怖いよね、脇道から車出てきたりするから、見えるところ歩きたいよね。

 クラクション、鳴らされても聞こえないんだね。

でもそうしたら車も通りたい時に困るよね。

 車が迷惑してたから、おじいさん怒鳴ったのかな。

高校生のこは耳が聞こえないの知ってたのかな、だからいきなり手を引っ張ったの?耳が聞こえない人は、見た目ではわかりません。

杖をつくわけでもなく、車椅子でもない。だから他の人には理解されづらいことが沢山あります。でもこれは健常者も同じことです。

誰かが悪いことしてる、って思っても、すぐ注意したり、怒ったりするんじゃなくて、一回立ち止まってなんでそんなことをするのか考えてごらん。

それでもわからなかったら聞いてごらん。

だって仲良くしたいから注意するんだよね。

怒られた方も、すぐに言い返すんじゃなくて、なんで相手がそう言ったのか考えてごらん。

相手に嫌な思いさせたかな?って考えてから、自分の気持ちもつたえてごらん。

だってこのクラスの子になら言えるよね。

そう伝えてまとめました。

このレッスンの目的は、ちょっと言い争いの増えてしまっていたクラスに、相手の立場や気持ちを考えることを知ってもらうことでした。 

気持ちは目では見えません。

相手が自分と同じ気持ちでいるとは限りません。

そんなことを伝えたクラスは、この後、レッスンの準備や後片付けまで皆で協力して率先するようになり、言い争いも減りました。 

本当に幼い頃からずっと一緒にレッスンをしている子たちだからこそ、伝わったことかもしれません。

でもこのお教室での本音で話し合える人間関係づくりが、彼らの別の場所でも役立ってくれるとうれしいです。

七田式津田沼教室 葛西 千葉駅前 船橋駅前、新浦安教室 清水先生より