「こんにちは!」教室のスタッフが一斉に声をかけると、少し固まって、それからお父さまの足にしがみついた3歳のSくん。
初めて体験に訪れたお教室で、だいぶ緊張している様子でした。
ご両親も交えお話をしているうちに、少しずつ、うなづいてくれるようになりましたが、まだまだ固い。
ちょっとこのままでは可哀想と、早めに体験レッスンを始めたら、見る見るSくんの様子が変わっていきました。
フラッシュカードは、身を乗り出す様に見て、記憶の取り組みも、初めてとは思えないほどバッチリでした。
何よりもお目々がキラキラで、取り組みで出来る度に満面の笑顔を、お父さま、お母さまに向けていました。
ああ、なんていい笑顔だろうと、こちらも自然と笑顔にしてしまう様な笑顔でした。
お父さまお母さまも
「いつも集中力が無くて…
ここまで、集中出来るとは思わなかった。」
と口々に仰っていました。
レッスン後、お気に召していただき、即ご入室となり手続きしている間も
「次は何?」と言っている様なキラキラの期待に満ちた目で講師を見ながら一緒に遊んで待っていてくれました。
「じゃぁ、お片付けしようか。」手続きが終わり、声をかけると、Sくんは、その場に立ち尽くして下を向いてしまいました。
「疲れちゃった?いい子で遊んでたものね。」と、お顔を覗き込むと、目に一杯涙を溜めて力いっぱい首を振りました。
つい今の今まであんなにニコニコだったのにどうしたのだろう?
「待たせてごめんね。お家に帰ろうね!」と言ったら、更に激しく首を振って一歩も動こうとしません。
真一文字に結ばれたお口を見ながら、もしかしたらと思い、
「帰りたくないの?」と聞くと、今にも涙が溢れそうになりながら、小さく
「うん」
そんなにも、このお教室を気に入ってくれたSくん。
数多くある幼児教室の中から、七田を選んで下さったお父さま、お母さま。
今日のこの出会いに心から感謝するとともに、絶対無駄にさせてはならないと心に刻みました。
その後Sくん、「これからは、毎週来れるよ!」に納得したのかどうか、渋々、お父さまに抱えられて帰っていきました。
お見送りしている私たちスタッフを、見えなくなるまで目で追いながら…
七田式新浦安教室 武藤先生より