3歳児クラスのYちゃんとRちゃん。

Yちゃんは、とても元気で自己主張のしっかりできる女の子。

Rちゃんは、しっかりと周りを見ている女の子です。

二人ともドッツカードの「どっちが多い?」の当てっこが大好きな。

でもYちゃんは自分の指差したカードと同じカードを指差すRちゃんが気になります。

「ダメ。こっちは私が選んだんだから、あっちにして」と言って、Rちゃんの腕を押します。

私もYちゃんのお母さまも

「お友達と一緒のを選んでもいいんだよ。」と言ってもYちゃんは聞きません。

Rちゃんも始めは黙っていましたが、

「私もこっちなの」と言い、引きません。

自分の思い通りにならずヒートアップするYちゃん。

思わず手が出てしまいました。

誰もがRちゃんが泣いちゃうだろうと思ったとき、涙をこらえながらRちゃんが

「優しくしてね」とYちゃんに言いました。

その言葉にYちゃんはハッとした様子でした。

そして「ごめんね」と仲直り。

痛かったことをこらえて「優しくしてね」と言えたRちゃんすごく立派だなと思いました。

「Rちゃん、泣かずに「優しくしてね」って言えてとっても偉かったよ。」

と褒めるとうれしそうに笑いました。

Yちゃんにも

「Rちゃんのお話が聞けて偉かったよ。「ごめんね」って言えて偉かったよ」

というと小さくうなずきました。

それからの二人はとっても仲良しになりました。

自分たちで解決できた子どもたちを見て、本当にうれしく頼もしく感じました。

Rちゃんの相手を受け入れ諭す優しさが本当に素晴らしく思います。

そしてそれからのYちゃんは自分に「優しく」と言うようになり、思い通りにならないとヒートアップすることも減りました。

子どもたちって本当にすごい!と思う出来事でした。

 

七田式葛西教室 瀬尾先生より