小学三年生の、A君は、年長さんから、持ち上がりでずっとレッスンしている元気で、優しい男の子です。
A君のお母様の悩みは、A君の文章を書くことが面倒だと思ってしまって、書く気がないことでした。
それでも、レッスンの時に、一番最初に作文に取り掛かるのは、A君なのです。
苦手意識というより、面倒だというなら、まず、俳句なら、どうかしら?私は、講師として、A君の感性が豊かなことは、よくわかるので、あとは、表現をすることさえすれば、万事解決だと、思いました。
4週間に一度巡ってくる、テキストの、俳句の取り組み。
初雪という季語で、俳句を作ります。
クラスの7人それぞれ、とても、個性に合った素敵な俳句を作ります。
ここで、A君の感性がキラキラに輝きました!
レッスンで、素晴らしいね!と、褒めると、?と、ピンとこない顔。
お母様が褒めてくれた方が、彼には効果絶大なんだ!と思い、お母様に、褒めてあげてください!素晴らしい出来栄えですよ!と、申し上げたのですが、お母様は、またまた、え?先生、普通じゃないですかー。と、おっしゃるので、では、この素晴らしい作品をぜひ、夢育てに、チャレンジ投稿してもいいですか?と、お願いすると、はい。
まぁどうせ、ダメだとは思いますが、出すだけならいいですよ。と、快く?申し出を受けてくださいました。
さてさて、結果は、なんと、掲載決定!
すぐに、お母様にご報告し、掲載okか、お伺いすると、えっ?本当ですか!!と、びっくり。
でも、うれしそうな、反応がかえってきました。
8月号に、載った作品をみて、本当なんですねー。と、いう感想。
お母さん、A君は、お母さんに認めてもらうことが一番嬉しいんですよ。
実際に、講師の私の思い込みでなく、公正な審査の上、掲載されたのですから、自信を持ってお子さんの才能を信じてください。
まだ、子どもですから、気分が乗ったり、乗らなかったりしますが、文章の才能や、表現能力が全くないなんてことは、ないんですよ。と、申しあげました。
お母様も、そうなんですね。ありがとうございます。
褒めます。と、今度ばかりは、頷いてくださいました。
それからのA君は、調べ学習を、毎週のように、書いて提出してくれます。
私も、すごいね!!良く書けてるよ!と、褒めます。
レッスンで、作文は、少しずつ長く文章を書くようになってきました。
嬉しいです。
子どものやる気を引き出すのは、どうしたらいいのか、常にお母様と一緒に、その子の個性に合わせて考えます。
今回は、諦めてしまいつつあるお母様に、お子さんの才能を認めさせる作戦、大成功でした。
ちょうど、レッスンの日、私の誕生日だった日、今日ね、先生、お誕生日なんだ。と、言ったら、女の子達は、わぁおめでとう!と、拍手してくれました。
その時、取りかかっていた、取り組みが、イメージ作文でした。
30年後の自分は、どうなっているでしょう?イメージして書いてみましょう。
と、いうお題でしたが、私の誕生日で、少し話がそれて、みんなは、30年後、39歳だね。どうなっているのかな、どうなっていたいかな?と、質問すると、先生は、何歳になってるの?と、全員に、逆質問をされたので、子どもに、嘘をついても、仕方ないので、先生は、〇歳だね。
と、いうと、A君が、先生、頑張って生きててね!
もし、死んじゃっても、僕は、会社を休んででも、先生のお葬式には、行くからね!と、言ってくれました。
嬉しかったです。
小学校三年生にもなれば、大人びた、考え方ができるようになるものです。
4年間の付き合いの中で、子ども達に、信頼されているのかな?と、思えた瞬間でした。
親御さんとの信頼も大事です。
でも、子ども達にはもっと信頼されてレッスンをこれからも一緒に楽しみながら、学習も、心も、伸びやかに成長していきたいと思いました。
ありがとう、7人とも、みんな、大好きだよ!
七田式 津田沼教室 葛西、新浦安、船橋駅前、千葉駅前教室 笠原先生より