Monthly Archives: 2月 2020
気もちが整わない時もある
この日のRちゃんは、レッスンになかなか集中できませんでした。
痺れを切らしたお母様が、Rちゃんを引っ張ってお教室の外に連れ出しました。
「何でできないの?」と聞いても泣きじゃくってしまい、「もう帰る?」と聞くと、首を横に振り帰りたくないと言い、、、とお母様もRちゃんの気持ちを汲み取れず、困っていらっしゃいました。
同じクラスのお母様も一緒になだめてくださいましたが、Rちゃんの気持ちはなかなか整いませんでした。
お教室の外から、みんなの取り組みを覗いてみても、みんなの中にはなかなか戻れず、お母様だけ戻ってみてもRちゃんは入れずにいました。
すると、同じクラスのKちゃんとお母様が、おいでおいでと二人で手招きをしてくれました。
最初はRちゃんも、イヤイヤとしていましたが、私が「Rちゃんのタイミングで入っていいんだよ」と声をかけると、一瞬泣き出しそうな顔をした後、すっとお教室の中に入っていきました。
Rちゃんの中で、気持ちの整理ができた瞬間でした。
その後は一度も外に出てくることはなく、ちゃんとレッスンに参加できました。
年中クラスのRちゃん。
毎週毎週、ニコニコレッスンはできません。
でも、きちんと気持ちを立て直して、最後までレッスンに参加できたのはとても立派だったと思います。
七田式千葉駅前教室 加藤春香先生より
小さい頃から当たり前のように挨拶ができる
教室の入り口のガラス越しに、小さい男の子の姿が見えました。
外は雨が降っていたので、七田に来るのもたいへんだっただことでしょう。
お母様がドアを開けると膝を曲げてペコリとお辞儀をしてくれました。
それも、とびっきりのニコニコ笑顔です。
英語クラスにも通ってくれているKちゃん。
いつの間にお辞儀なんて覚えたのだろう、と感激しました。
「ハロー!」、と駆け寄ると、小さな手を私に差し出します。
小さいハイタッチをして、ご挨拶してくれました。
今の時代、挨拶が出来ない若者の事が言われていますが、七田式の子供達はこんな小さい頃からご挨拶ができて、何てすてきなのでしょう。
そしてその笑顔が何てキュートなのでしょう。
レッスンでは、お歌が大好きで、リズムに合わせて体を揺らしてノリノリだ。
この間までは恥ずかしそうにしていたのに、「Here you are.」が言えるし、色や形のどっちどっちもできるようになった。
これからも成長をみるのが楽しみだ。
七田式葛西教室 富安先生より
お母さんの疲れも気遣える年少さん
年少クラスのKくんは、いつもとてもおだやかですが、すごく芯の強い、しっかりしたお子さんです。
このクラスは、男の子が4人と、女の子が1人のみんな元気いっぱいのクラスです。
先日、トランポリンをやろうとしたら、みんな一番にとびたくて、一斉にトランポリンにのってしまいました。
「トランポリンは一人ずつ順番だよ」と言ったら、みんな口々に「ぼくが一番!」「ぼくが一番!」とトランポリンから降りようとしないのですが、Kくんは、真っ先に降りました。
そんなKくんを見てお友達も降りてくれました。
そして、みんなが「次は、ぼく!」と次々とんでいくのを見て、一番最後まで待って、最後にトランポリンに上がり、笑顔でとびました。
「Kくん、最後までよく待てたね。ありがとう」と言うと、恥ずかしそうに、にっこり笑いました。
本当に優しい癒される笑顔でした。
また、別の日のレッスンで、たくさんのペットボトルをつなげて作った棒を使って、高い低いの取り組みがありました。
みんなひとつずつ持って、どれが何番目に背が高いかな?低いかな?という取り組みです。
一番にKくんが一番高いペットボトルを持ちましたが、他のみんなも一番高いペットボトルを持ちたくなってしまい、取り合いになってしまいました。
私の「順番にしようね」の声は、みんな全く聞こえない状態になってしまったのですが、Kくんは、持っていた一番高いペットボトルを「はい」と一番に手を離してお友達に渡しました。
そして、みんなが一番高いペットボトルを順番に持つのを見ていて、一番最後に受け取りました。
最初にKくんが持っていたのに、しかも、自分もそれを持ちたいのに、先にお友達に譲って、自分は最後まで待っていたのです。
Kくんは、お友達にも優しいのですが、お母さまにも、とっても優しいのです。
お母さまがとても疲れていたある夜、Kくんには疲れている事は何も話していないのに、Kくんは元気がないお母さまの様子に気がついて、お母さまの所にきて、「お母さん、疲れたの?」「お母さん、大丈夫だよ。」と言って頭をなでてくれたそうです。
その話を聞いて、本当に感動しました。
Kくんには、お母さまやお友達の事を思いやれる優しい心がしっかり育っていますね。
Kくんのおかげで、私もとても幸せな気持ちになれました。
Kくん、ありがとう。
七田式 船橋駅前教室 塩川先生より
悔しい時にも涙が出る姿に感動
年中さんクラスではマス計算にチャレンジしています。
最初の方は、マス計算のルールがなかなか掴めずに苦戦していた生徒さんたち。
お父様やお母様の助けをお借りしながら、最近はようやく一人で取り組むことができる子が増えてきたように思います。
いつも通り、時間を決めてタイマーをセットし、できるところまでやってみようね、と声をかけます。
集中して取り組む生徒さんたちの姿はキラキラとかがやいているようです。
タイマーが鳴り、続きはおうちで、と声をかけたところ、Hちゃんが泣き出してしまいました。
どうしたの?と聞いてみると、なんと全部終えられなかったことが悔しかったのだそうです。
悲しい時に泣いてしまうのは当たり前のことですが、悔しい時にも涙が出る、という彼女の成長に感動しました。
また、お隣に座っていたYくんはHちゃんを励まして、僕も終わっていないよ、と声をかけてくれました。
一歩ずつ大きくなって、最近は一人一人が小さな大人のようです。
そんな生徒さんたちと過ごすことができる時間に感謝しています。
七田式新浦安教室 木土先生より
『愛と厳しさ』で育てる子育て
七田式小学生英語クラスでは「言えちゃいマスター」という教材で1000単語、1000フレーズを覚え書けるまでを課題の1つにしています。
ある小学1年生クラスで「言えちゃいマスター」の単語暗唱を聞かせてもらっている時です。
暗唱を見事終え、クリアのシールを選んでいたAくんが、同じく暗唱をクリアしたBくんにこんなことを言っていました。
「ねぇ、暗唱クリアしたら何もらえる?」
私は「あら!暗唱できたら物をもらえる約束でもあるのかな?あまりいい傾向じゃないな…」と心の中で思っていたところ、
Aくんが、「僕はね、お母さんが褒めてくれるんだよ!僕のお母さん、すっごく優しいんだ。時々厳しい時もあるけど、いつも励ましてくれるんだ。すっごく優しいんだよ。」と言うではありませんか!
Aくんのお母様、「物で釣っているのかな?」なんて疑ってごめんなさい!
Aくんに「お母さん、励ましてくれたり褒めたくれたり優しいんだね」と話しかけると、お目々をキラキラさせて「うん!」と一言。
それを聞いていたBくんも「僕のママも悪いことをしたら叱られるけど、すごく優しいよ」、他の生徒さんも「うちのママも!」とみんな口々にお母様自慢が始まりました。
その様子はそれぞれのお子様のお母様への愛情をヒシヒシと感じられ感動的でした。
そして、さすが七田のお母様方!
お子様にしっかり厳しさと愛情を届けていらっしゃるんだなと感心しました。
七田眞先生はよく「愛情と厳しさ」両方が子育てには必要だとおっしゃっていました。
その通りの子育てをして下さるとこんなに素直でキラキラしたお子様に育つのだと改めて確信。
こんなお子様方と一緒にレッスンができて幸せだなと実感した出来事でした。
七田式船橋駅前教室 石原先生より