年長さんクラスの子どもたち。

右脳を使ったイメージ・記憶の取組や、ちえ・もじ・かずの取組、いろんなことが上手にできるようになりました。

それらを人前で披露すること主張することも自然体にできるようになりました。

小さな成功体験を積みかさね、少しずつ確かに高まった自己肯定感は「もっと!」というレッスンに対する意欲にあらわれます。

ある日、全員で漢字を音読みで読み上げていく取組の際、Lくんの意欲が走り出してしまいました。

みんなが声をそろえて音読みを進める中、Lくんはどんどんどんどん早口になり、戸惑ったみんなはペースを維持して音読みを続けながらもキョロキョロと互いに顔を見合わせています。

その時です。

隣の席のTくんがL君の背中に手を置き、トン・トン・トン・トンと、いつもの音読みのペースでリズムをとりはじめました。

Lくんははっとした表情で口を閉じTくんを見つめました。

Tくんは変わらず漢字表に目を落としながら、いつものペースで音読みを続けています。

その間も、Tくんの手はLくんの背中でリズムを刻んでいます。

「いつもの、このリズムでいいんだよ」という無言のメッセージ

を受け取ったLくんは、また漢字表に目をやり、みんなのペースに合流して音読みを再開しました。

なんてスマートなふるまいのできる子どもたちなんだろう。

なんて素直な子どもたちなんだろう。

なんて七田らしい子どもたちなんだろう。

驚きと嬉しさのあまりぐっときてしまった出来事でした。

七田式葛西教室 植村先生より