小学二年生のレッスンでの事です。

A君は、作文を書くことが面倒だと思っているようでした。

「今日は、みんなで頑張って、半分でもいいから、少しでもいいから、終わりの余韻を残す書き方を練習しようね。

みんなの力作を、お教室に、掲示させて貰おうかなぁ。」

と、提案しました。

すると、A君が1番最初に、短い作文を仕上げました。

「先生!書いたよ!」

と、元気に見せてくれました。

文章の結びは、お母さんが喜んでくれて嬉しかったというものでした。

技術以前に、優しい気持ちが現れていて、

「A君優しいね!素晴らしいよ。良く書けました!」

と、褒めてはなまるを付けて返しました。

すると、

「先生、これ、掲示する?」

と、聞いてきたので、

「そうね、皆んなと、今日の作文は、全員分掲示しようね!」

と、言いました。

親御さんに、今日のレッスンでの説明をして作文の取り組みが、皆んな熱心で素晴らしかったと、お伝えしたところ。

A君のお母様が、

「先生、うちの子、これでいいのでしょうか?」

と、聞いてこられました。

私は、

「いいんですよ。A君のお母様への優しさが、良く現れていますよね!

技術は、教える事ができますが、感性は、その子のものです。

教えてどうにかなるものでもない。

ご家庭で、お父様お母様から、愛情をたくさん受けて優しく育った感性を褒めましょう。

面倒だと思っていたのに、書いた事をまず、褒めましょう。

だんだん自信がつけば、技術的に工夫したり、長く書く事が面倒でなく、楽しくなってきますよ!」

と、お話ししました。

お母様は、

「ありがとうございます。わかりました。」

と、納得してくださいました。

それから、作文のたびに、A君は、

「先生、これ、教室に貼る?」

と、聞いてきて、少しずつ頑張り始めています。

小さな努力、小さな成長を、近い親子関係の中で見つける事は、意外と難しい事のようですね。

だからこそ、講師が、沢山見つけて、一緒に、認めて褒めてを実践するお手伝いをしたいと思います。

みんなが、私の可愛い子どもです。一緒に楽しくレッスンができて幸せです。

 

七田式 葛西 新浦安 船橋駅前 津田沼 千葉駅前教室  笠原先生より