小学生低学年のテキストで、「尊敬している人は誰ですか?」という内容が出てきたときのこと。

子どもたちはそれぞれ、「お母さん!」「校長先生!」「6年生!」など、憧れの人の名前が挙がりました。

しかしAくんだけ「尊敬する人はいない!」と暗い顔で呟きました。

両親のことも、学校の先生のことも、「皆自分よりバカだよ!」と。

普段と様子が違います。

その様子をお母様に伝え聞いてみると、最近妹に手がかかりあまり相手出来てないこと、父親のマイナスなことを言ってしまっていることをお話してくださいました。

子どもは正直です。

その時の家庭環境で様子は変わります。

お母様も反省され、Aくんと目を合わせてふたりきりの時間をつくり愛を伝えること、子どもの前でお父さんのことを悪く言わないことなどを約束してくださいました。

10日後、Aくんの顔つきが見るからに変わっていました。

明らかに笑顔の数が増えています。

お母様に伺うと、きちんと意識され実行されたとのこと。

元々Aくんとラブラブなお母様。

Aくんはレッスンでも進んで回答してくれ、周りのお友達にも優しく接していてとても楽しそうでした。

子どもの心は愛情が栄養です。

たまたま忙しくて話を聞く時間がなかったり、母親が父親を尊敬していないような姿を見せるだけでも、子どもに伝染します。

しかし、いつからでも修復は可能です。

とっても素直なAくん。これからもみんなに愛を配れる子でいてね。

七田式葛西教室 渡部先生より