小学3年生のS君は真面目なとてもしっかりしている男の子です。

速読がとてもよくでき、テキストの見開き10秒で速読していしまい、確認問題もいつも満点です。

その日の暗唱は七十二節季を珍しく歌で歌ってくれました。

右手を胸に当て、左手は少し広げて、まるで合唱団のアルト歌手のようでした。

その話をお母さまにしたところ、二学期になり学校の音楽会の代表選抜にエントリーして、今年こそは選ばれたいと毎日練習をしていたとのこと。

お母さんも応援して、サポートをして下さったそうです。

発表の日、学校から帰ったS君。

ニコニコ笑顔だったので、お母さまはこれは選ばれたに違いないと期待して

「どうだった?」っと聞いたところ、

「ダメだった。選ばれなかった」っとS君はあっさり。

お母さまはびっくり。

ショックで声も出なかったそうです。

「仕方がないよ。オーディションの前に体育測定があって、僕はそっちができなかった事の方がショックでオーディションどころじゃなかったんだもん」と、説明をしてくれたそうです。

それでもお母さんは、今年は大丈夫だと思っていた分、落胆も大きく食欲も無くなってしまったそうです。

その様子をみたS君

「お母さん、そんなにガッカリしないでよ。僕はいい経験をしたって思っているんだからさあ。それより僕はもう次を向いているんだ。身体鍛えなきゃだめなんだよ」とすっきりした顔で慰めてくれたそうです。

次の日、真っ赤な顔をして学校から帰って来たS君の鞄を持ち上げてびっくり。

なんでこんなに重いの??中を調べてみたら、中から鉄アレイが2つ出てきたそうです。

「何やっているの??」

「ん~学校の行き帰りに重いものを持って鍛えようと思って・・でも。ちょっとさすがにきつかった(笑)もう鉄アレイを持って行くのやめるよ」っと。

お母さんは呆れてしまったそうです。

彼の次の目標は体育測定でいい成績を残すこと。

お母さまは子供に教えられたっとおっしゃっていました。

とても前向きな素晴らしいS君。

自分で考え行動ができるS君。

どんどん大人になっていきますね。

将来がとても楽しみです。  

七田式 津田沼教室 佐野先生より