「よく書けてるね。」

今週の作文は?お祭りをテーマに書き出したA君。どうやらよほどお祭りが好きなようで、出店の思い出やら人混みの中での感動が溢れんばかりに浮かんでくるようです。その光景を迷う事なくこの日は、すらすらと文章にしておりました。

A君は、この春から小学生になりました。入学当時は、まだひらがなも十分にかけていなかったAくんですが、今では思った通りに文章も繋がるまでに成長できました。その喜びは、A君本人が実感できているようです。最近ではとにかく書くことが好きになり始めたようで、作文も楽しそうに書き綴っているA君です。

ただ一つ課題があり、文字が乱雑である事。春の面談時、ご両親様からもなんとかならないものかとごお話を頂いておりました。

「あらー!ちょっと待って。この「ま」の文字、まるで肉まんみたいな丸で書いてあるよ。松村先生は、肉まん大大大好きだけどデカデカすぎるから、なんとかして!」

と、一言忠告。その場でお手本を書いて見せると、A君も真剣にみてくれました。かなり形が違うことに即気づいてくれたA君。

A君は、大笑いです。

「肉まんだって」

「卵型の丸がカッコいいと思うよ」しばらくしてまた

「あ!この「お」も肉まん?」「違う違う」とまずいと思ったのか、消しゴムで消す手にも力を入れて。しっかり消しては、卵型に。

「あれーまた肉まんになっちゃった」と独り言を言いながら、消しては直して。

こんなやりとりの中、この日の作文は、全ての文字にA君の思いがいっぱいです。全ての文字が凛としており、これまで見たことのない輝かしい作品に仕上がりました。

「みんな見て見て。すごいね。こんな作文になっちゃった」

これを見たお友達も、姿勢を正し、一生懸命に作文を書いたレッスンでした。

A君の恐るべしイメージ力。文章も思いのままに文字もイメージの力からあらゆる線に思いが伝わってくる文字に早変わり。

イメージ力はもちろんのこと、文字の形の訂正に発揮した写真記憶の力、瞬時に判断し前向きに行動できる力。全てがリンクするとこんなにも短い時間で、何かが大きく変わります。

レッスン終了直後、お迎えのお父様にその作品をご覧いただきました。「素晴らしいですよ」と。

「えー!」と、驚き隠せず。

我が子の新たな実力に思わずA君の頭を何度も何度も撫でまくっておられました。

このような子供達の力は、立派な能力の財産です。素直な心、そして前向きに取り組む姿は、本当に流石ですね。

七田式千葉駅前教室、津田沼、船橋駅前、葛西、新浦安教室 松村先生より