12才クラスのH君。

しばらく教室に入れなくなったことがありました。

新しく弟が産まれてしばらくお休みされてから復帰された後のことです。

イヤイヤ期も重なってしまい、お母さまと一緒に教室の前までは来るのですが、そこから入ることができません。

仕方なく帰ると車のなかで「先生のところにいく」とまた泣いてしまうと いうことが23回続きました。

好きな取り組みを見せると嬉しそうにしていましたが、やはり教室には入れません。

お母さま途方にくれて、レッスンは大好きだけどこの子に無理強いをしているように思えてしまうので、このまま続けていいのか分からなくなりました、と大変悩まれていました。

お母さまのお気持ちもよくわかります

でもやめてしまうのは簡単だけど、続ける努力を少ししませんかと提案しました。

H君はいつも本当にレッスンを楽しんでいたのですから。

そこでまず手始めとしていつもレッスンギリギリに来ていた時間を少し早めて、15分程前に来ていただくことにしました。

するとあら不思議、すんなり普通にレッスンに参加出来たのです。

ってしまえばのりのりです。

時々帰りたい気持ちは出ましたが歌や取り組みで集中しました。

それからは泣きわめいていたのが嘘のようにニコニコ教室に来てくれています。

あのときお母さまがずっと続くのではないかと思えてた親子共々苦しそうなH君の強力なイヤイヤ期は、振り返ると一月程のことでした。

あの時は大変でしたね え。

と今ではニコニコなお母さま。

大きな山を一つ乗り越えられたようです。

大きな成長を目の当たりに出来、少しお手伝いができたことを本当に嬉しく思いました。

 七田船橋駅前教室 倉内先生より