年少クラスのKくんは、いつもとてもおだやかですが、すごく芯の強い、しっかりしたお子さんです。

このクラスは、男の子が4人と、女の子が1人のみんな元気いっぱいのクラスです。

先日、トランポリンをやろうとしたら、みんな一番にとびたくて、一斉にトランポリンにのってしまいました。

「トランポリンは一人ずつ順番だよ」と言ったら、みんな口々に「ぼくが一番!」「ぼくが一番!」とトランポリンから降りようとしないのですが、Kくんは、真っ先に降りました。

そんなKくんを見てお友達も降りてくれました。

そして、みんなが「次は、ぼく!」と次々とんでいくのを見て、一番最後まで待って、最後にトランポリンに上がり、笑顔でとびました。

Kくん、最後までよく待てたね。ありがとう」と言うと、恥ずかしそうに、にっこり笑いました。

本当に優しい癒される笑顔でした。

また、別の日のレッスンで、たくさんのペットボトルをつなげて作った棒を使って、高い低いの取り組みがありました。

みんなひとつずつ持って、どれが何番目に背が高いかな?低いかな?という取り組みです。

一番にKくんが一番高いペットボトルを持ちましたが、他のみんなも一番高いペットボトルを持ちたくなってしまい、取り合いになってしまいました。

私の「順番にしようね」の声は、みんな全く聞こえない状態になってしまったのですが、Kくんは、持っていた一番高いペットボトルを「はい」と一番に手を離してお友達に渡しました。

そして、みんなが一番高いペットボトルを順番に持つのを見ていて、一番最後に受け取りました。

最初にKくんが持っていたのに、しかも、自分もそれを持ちたいのに、先にお友達に譲って、自分は最後まで待っていたのです。

Kくんは、お友達にも優しいのですが、お母さまにも、とっても優しいのです。

お母さまがとても疲れていたある夜、Kくんには疲れている事は何も話していないのに、Kくんは元気がないお母さまの様子に気がついて、お母さまの所にきて、「お母さん、疲れたの?」「お母さん、大丈夫だよ。」と言って頭をなでてくれたそうです。

その話を聞いて、本当に感動しました。

Kくんには、お母さまやお友達の事を思いやれる優しい心がしっかり育っていますね。

Kくんのおかげで、私もとても幸せな気持ちになれました。

Kくん、ありがとう。 

  

七田式 船橋駅前教室 塩川先生より