この日のRちゃんは、レッスンになかなか集中できませんでした。

痺れを切らしたお母様が、Rちゃんを引っ張ってお教室の外に連れ出しました。

「何でできないの?」と聞いても泣きじゃくってしまい、「もう帰る?」と聞くと、首を横に振り帰りたくないと言い、、、とお母様もRちゃんの気持ちを汲み取れず、困っていらっしゃいました。

同じクラスのお母様も一緒になだめてくださいましたが、Rちゃんの気持ちはなかなか整いませんでした。

お教室の外から、みんなの取り組みを覗いてみても、みんなの中にはなかなか戻れず、お母様だけ戻ってみてもRちゃんは入れずにいました。

すると、同じクラスのKちゃんとお母様が、おいでおいでと二人で手招きをしてくれました。

最初はRちゃんも、イヤイヤとしていましたが、私が「Rちゃんのタイミングで入っていいんだよ」と声をかけると、一瞬泣き出しそうな顔をした後、すっとお教室の中に入っていきました。

Rちゃんの中で、気持ちの整理ができた瞬間でした。

その後は一度も外に出てくることはなく、ちゃんとレッスンに参加できました。

年中クラスのRちゃん。

毎週毎週、ニコニコレッスンはできません。

でも、きちんと気持ちを立て直して、最後までレッスンに参加できたのはとても立派だったと思います。

  

七田式千葉駅前教室 加藤春香先生より