小学生のレッスンでは、自分の考えや意見を書く場面がたくさんあります。

小学1年生のTくんは、自分の意見をしっかりもっており、知識もたくさんあり意見の幅がとても広い子です。ただ、それを「書く」という作業があまり好きではなく、テキストが真っ白だったり、書きたくないと頭を抱え気持ちが下がってしまう日々が数ヶ月続きました。

書く取り組みになると「んーわからない、わからない」とつぶやいていました。時には、レッスンに来たくないと抵抗した日もありました。

でも私は、Tくんは考えている内容がいつも素晴らしいことはわかっています。きっとTくんは、頭で考えている事や自分が頭に思い描いてることが同じように再現ができないから「書く」作業が嫌なんだろうなと感じてました。

でも、必ず乗り越えられるし乗り越えてほしかったので、Tくんにわからないって言えたから「わからない」とテキストに書いてごらんと言いました。

Tくんは、頭には意見があるから本当に「わからない」わけではないので、「わからない」と書くことにも、少し抵抗をしめしました。ただ、私も諦めず「Tくん、自分の口にしたことを書くという事を続けてほしいから、まず書いてみよう」と伝えました。

すると「わからない」と書きました。

私はたくさん、褒めました!

すると、次の週から「わからない」「ない」と自ら書くようになりました。

すると、不思議と次の週からは「ない」って書きながら、「先生、◯◯は◯◯だから僕は◯◯って思うんだよねー」と溢れるように発言をします。

私は、「今、すごくいい事いったよ!それを書いてごらん」と伝えると書きました。

その日からは、発言を私にたーくさん話す。

じゃ、書いてみよう!の繰り返しが続きました。そして、それを繰り返し半年が経った今では、普通に自分の意見を書くようになりました。

一つ大きな山を超えたTくん。

子どもの成長、乗り越える力は本当にすごいと感じます。

船橋駅・葛西・千葉駅前・津田沼・新浦安教室 古河原先生